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2012年8月11日 (土)

ワカメの思い出

 もう何十年も前、学生時代のこと。漁師がやっている海辺の民宿に泊まりました。海辺というよりは、ほとんど波打ち際に家が建っていて、枕元から波の音が聞こえていました。

 朝は潮風に吹かれながらの朝ご飯。出てきたのがワカメのみそ汁でした。何度となく食べたワカメのみそ汁なのに、潮の香りと海藻の香り、これくらいみごとな組み合わせはないと、その時改めて感動。
 しかも、網にかかっていたからと、民宿のおばさんが特大のシャコを出してくれたのにまたもや感動したものです。

 漁師夫婦と、不釣り合いなほどに小さな子供、その3人暮らしで営む海辺の小さな民宿、まるで日本の原風景のようなあの民宿は、宮城県は牡鹿半島の先にありました。
 むざんにも、あの夢のように美しい半島を襲った地震と津波。民宿の3人は大丈夫だったかしらと、今でも時々心配になります。

 それにしても、日本人は昔からよく海藻を食べました。でも最近はそうでもないみたいですね。食事が欧米化してしまい、おかげで女性の脚は長くなったけど、寿命は短くなったかもしれません。

 食生活が変わると病気が増える、ということがあります。オーストラリアの先住民であるアボリジニ、かつては魚介類とナッツ類を主な食料としていたのが、食生活が欧米化するに連れて生活習慣病、とくに心筋梗塞の発症率が格段に増加してしまいました。

 このナッツ類、抗酸化物質が豊富なことに加えて、マグネシウムの含有量がとても多いのです。
 マグネシウムは、微量金属といわれていて、人体にはとても大切なもの。とくに血圧を下げてくれるという、有り難い効用があるんですね。

 3ヶ月間マグネシウムの豊富な食生活に変えただけで、血圧が下がったという報告もありますし、とくに血管の抵抗に関係の深い拡張期血圧(下の血圧)は、マグネシウムの量と深い関係があることが分かっています。

 アボリジニとかナッツとか、自分には関係ない? とんでもない。

 じつは、海藻にはマグネシウムがとっても豊富。血圧を正常に保つには、海藻はとっても優れた食材なのです。
 しかも、ワカメでもヒジキでも、乾物として売ってるでしょう。あれが良いんですよ。乾物にすることによって、有効成分を豊富に摂れるというメリットがあるんです。
 世界的にも、乾物として保存する技術の高い地域は、総じて長生きだと言われています。

 海藻にはカルシウムも豊富。みそ汁でなくても、夏の海を思い出しながら、海藻サラダにアーモンドをトッピングして白ワイン、なんてお洒落じゃありませんか。
 私も、ワカメを食べると、あの学生時代の民宿をありありと思い出す・・・これが本当の海藻(回想)シーン、あれ、ちょっと、オヤジギャグだっかな。

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