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2012年9月 3日 (月)

トマトの威力

 「トマトが赤くなると 医者が青くなる」という諺があります。トマトには身体に良い成分が沢山入っていて、それらが旬を迎えると、病人が減って医者が上がったりになる、ということらしいんですよね。

 でもねえ、トマトが赤くなったくらいで病人が減ったら世話はないですよ。だからトマトがいくら赤くなっても医者は蒼くはならないけど、救急車の屋根の上についてるあのライト、あれが赤く灯ると、当直医は蒼くなるかもしれないですね。

 当直といえば、研修医の2年目ころだったけど、夜中に何度も救急車で起こされて、ようやく眠れた明け方、またピーポーピーポーと鳴る音で目が覚めた。
 「さあ、来た」と、あわてて救急外来に飛んで行ったら、だあれもいないの。シーンとしてる。その時初めて気が付いたね、「ああ、さっきの救急車の音は夢だった」って。これ本当の話。

 ただ、トマトが身体に良いのは事実。とくにトマトに含まれるリコペンは今やとても有名ですが、前立腺のガンを予防することでも知られています。

 1996年ですが、ハーバード大学で、前立腺がんの研究をしました。対象者は4万8千人、しかも全員男性ばかりです(当たり前だ)。
 その結果、トマトソースを使った食品を1週間に最低でも2度食べる男性は、血中のリコペン濃度が高く、前立腺がんの罹患率が45%減少したということです。
 しかも、トマトソースを食べない男性は、反対に前立腺がんの罹患率が21〜23%高くなったそうです。

 トマトだけでこの効果。これは凄いというんで、じゃあリコペンを高濃度に食べたらどんなに良いだろうと、今度はオハイオ州立大学がラットで実験をしました。
ラットに前立腺がんを誘発する薬を投与して(ラットさん、ご免なさい)、リコペンたっぷりの餌を与えて、どんなに前立腺がんが減るかと期待したら、普通の餌のラットと変わりはなかったそうです。
 そのかわり、リコペンのかわりにトマトパウダーを与えたラットは、しっかり前立腺がんが減っていました。

 これが何を意味するか。「丸ごと食べましょう」ということなんですよね。
 べつに、トマトを丸かじりしましょう、ということじゃなくて。成分を抜き出してサプリとして「摂る」より、食品として「食べる」方が、健康効果が発揮される、ということなんです。

 夏の盛り、白い入道雲に青い空、そして真っ赤なトマト。こんな素敵な取り合わせはありませんよ。でもやっぱりトマトは、丸ごとかぶりつくのが美味しいね。手首にトマトの汁がタラ〜と垂れるのを感じながら・・・これは余計か。
 リコペンは抗酸化作用も強く、前立腺がんばかりではなく、生活習慣病一般にも効果絶大。皆さん、トマト、食べてますか?
 
 

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