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2013年3月20日 (水)

山葵利いたか目に涙

 故、六代目三遊亭圓生が語る「一人酒盛」という落語、その中に大好きな台詞があるんですよね。刺身をちょいと頬張って、
「おお〜、きた、きたよ。山葵利いたか目に涙ってやつだ。だけどね、やっぱり山葵は利かなくちゃいけませんよ。山葵が甘ったるくなっちゃってね、刺身の方が舌にぴりぴりって来た日にゃ、とても食えたもんじゃないから・・・」
 面白い台詞でしょ。でも山葵が利きすぎた時ってのは強烈ですよね。本当に目から涙が出る。
 
 お寿司でやられたりなんかすると「このオ〜」なんて寿司屋に腹が立ったりしますけど、そこで怒ったら野暮の骨頂だから、ぐっと我慢して笑ってごまかすわけ。
 そんな時は「ああ、とんだ災難」、なんて思うしかないんですけど、じつはこの山葵、非常に強力な抗ガン作用があるとしたら、山葵を入れすぎたお寿司屋さんに感謝したくなったりして。
 
 じつは、山葵にはイソチアシアナートという物質が含まれていて、これが発ガン物質に対する解毒作用を持っているんですね。大根も辛いでしょ。じつはイソチアシアナートはこの辛み成分なんです。だから大根おろしにも抗ガン作用があるというわけなんですね。
 動物実験ではありますが、このイソチアシアナート、食道ガン、大腸ガン、肝臓ガン、肺ガンなどを抑制することが確かめられています。辛いってのは良いことなんですね。良薬口に苦し、って言葉があるけど、良薬口に辛し、いや、良薬目に涙、ってとこですか。
 
 いくらガンの予防になるからって、泣きながら辛いのを我慢して食べるのは勘弁、「もっと美味しくガン予防になるものはないの」ってね、あるんですよ。
 イソチアシアナートは、アブラナ科の野菜に含まれている辛み成分なんですが、一般にイオウ化合物といわれています。さてこのイオウ化合部の仲間に、スルフォラファンという物質があって、これがやはりアブラナ科の野菜であるブロッコリーに豊富に含まれているんですね。
 
 スルフォラファンは、これまた強力な抗がん作用があり、イソチアシアナートと同様、発がん物質に対する解毒作用が非常に強いんです。
 それだけじゃないんですね。他にも抗酸化作用を助ける、免疫力を高める、また胃潰瘍の原因として有名なピロリ菌を抑制する、などといった効果も分かってきています。
 
 ブロッコリーはビタミンが豊富なことで有名。身体に良い、といわれている野菜の中でも筆頭株ですが、抗がん作用はじめこれだけの効果があるとなったら、これはもう食べるしかないですよ。
 とくに最近流行ではありますが、ブロッコリーはスプラウト(若芽)の状態で食べると、スルフォラファンの含有量が何十倍にもなるといわれています。          
 
 さあ、今夜のおかずは「ブロッコリーの山葵醤油和え」、これなら辛いのが苦手な方でもいけるかも。酒のつまみにもいいしね。
 あ、そうそう、旦那さん方、奥様に作ってもらったら、甘い言葉をかけて褒めるんですよ。決して味には、「辛口」にならないようにね。でないと次には、山葵の量で、仕返しがくるかもよ。
 

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