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2013年4月10日 (水)

ポパイの元気の秘密

 子供の頃、ポパイは好きだったのですが、ほうれん草は嫌いでした。それでも、ほうれん草を食べればポパイのように強くなれると強く信じていたので(まあ、当時の子供はみんなそんなものだったですよ)、ほうれん草を食べた後、どんなに力が強くなったか確かめようと、木の壁をおもいきり拳で叩いたことがあります。
 
 しかし木の壁はびくともしないで、私は、痛さに飛び上がった、いや、しゃがみ込んだのを覚えています。
 おバカと言えば、おもいっきりおバカなのですが、もっとバカだったのが、「そうか、力が出ないのは、ほうれん草の缶詰めじゃなかったのがいけなかったんだ」という結論に至ったのでした。こうなると、ほとんどアホです。
 
 あの頃、食べたかったですね、ほうれん草の缶詰め。でも当時、そんなものがあろうはずもありませんでした。それでなくたって、私が育ったのは長野県の田舎です。ほうれん草の缶詰めなんかあったところで、誰も買うはずがありませんもの。
 そんなわけで、ずっとほうれん草の缶詰めは私の憧れでした。考えてみれば、私も、そして私より少し上の団塊の世代の男性もみな、ほうれん草の缶詰めに憧れながら育ち、今でもやっぱり渇望しているのかもしれません。
 
 時は経ち、今や飽食の時代。ほうれん草は、別の意味で注目されるようになっています。別の意味っていうのはどういうことかというと、恋人のオリーブをブルートから守るためではなくて、自分自身を心疾患から守るため・・・う〜ん、ちょっとロマンが無くなりましたね。
 でもこれだけ生活習慣病が増えてているご時世、ロマンとか言ってらんないですよ。ある調査結果が発表されました。
 
 食事から摂るビタミンBと、心疾患などの心血管障害にどんな関連があるか、大阪大学の研究チームが大規模な調査をしたんですね。そうしたら、葉酸とビタミンB6を摂ると、心疾患による死亡リスクが低下する、ということが分かったのです。
 
 葉酸(ようさん)、ちょっと聞き慣れないかもしれません。ビタミンB9とも言われている物質で、もともとは、ほうれん草の葉から発見された物質です。ほうれん草の他には、芽きゃべつ、モロヘイヤなどの野菜、あるいはレバーなどにも多く含まれています。         
 この葉酸とビタミンB6、もっとも摂取量の少ないグループと、もっとも多いグループとで比較すると、もっとも多く摂取しているグループでは、心疾患による死亡リスクがほぼ50%程度少なかったそうです。
 
 そう考えると、ポパイが現在でも何かと登場するなど、いまだに元気なのも頷けます。そうなんです、ほうれん草のおかげなんですよ。やっぱり凄いんだ、ほうれん草。              
 
 ようし、今日のおかずは、ほうれん草だ。ビタミンB6はゴマに多く含まれてるから、ほうれん草のゴマ和えで決まり。でもなあ、今日は壁を拳で叩くのはやめておこう、だって、缶詰めじゃないんだもの。
 

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