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2013年6月21日 (金)

長生きを寿に

「長寿」って言葉、ありますよね。長生きは「寿」、ってことなんでしょうけど、あんまり寿なことばかりでもないですよ。だって、ボケやガンの最大のリスクは、長生きなんですから。
 
歳をとると、だんだん鏡を見るのが憂鬱になるものです。新たな発見が待っているのですね。ああ、ここにもシミが、白髪が、うそ、いつのまにか頬が垂れてる・・・こんな衝撃の発見が生きている限り続くわけですよ。
 
「男の本当の魅力は中年から」という言葉はあっても、「男の本当の魅力は還暦から」なんて聞いことない。女性も「30デコボコの粋な中年増」とは言うけど、「還暦デコボコの粋な超年増」とくれば、これはもう単なる嫌味。
そのうち正座ができない、物が噛めない、ボタンが外せない、だんだん記憶も曖昧になってボケが現実味を帯びてくる。こんな焦燥感や恐怖と常に折り合いをつけていかなくてはならないのが長生き、考えてみれば酷なものです。
 
だから何とかして老化を遅らせたい、とくにボケだけは予防したいと思うのは人情。そこで注目されているのがアンチエイジング、今や流行の言葉です。さて、このアンチエイジングに関する医学分野でも、今や大注目のテーマが「サーチュイン遺伝子」。日本語では「長寿遺伝子」、長生きを寿にしてくれる遺伝子ってところでしょうか。
このサーチュイン遺伝子が活性化すると老化を防ぐばかりでなく、細胞の損傷を修復してくれる、動脈硬化や糖尿病も防ぐなど、良いことずくめ。実際にサーチュイン遺伝子を活性化したネズミはしっかり長生きしているのです。
さらに最近、凄いことが分かりました。これはアメリカのマサチューセッツ工科大学が発表したデータですが、サーチュイン遺伝子が作りだす酵素が、脳の神経細胞の喪失を防ぎ、それに伴う脳の機能低下を防いでいるとのこと。アルツハイマー病では脳の海馬という部分の機能が落ちて記憶力が衰えることは有名ですが、この酵素は、海馬の電気刺激に対する反応性を良くするのだそうです。つまりですよ、サーチュイン遺伝子はボケ予防にも働いていることになるんですよ。
 
このサーチュイン遺伝子を活性化する物質として有名なのが「レスベラトロール」。以前このコラム(ピーナッツには赤ワイン)でも取り上げましたが、アメリカではこのサプリが売れに売れているそうです。でもね、サプリにはリスクが付きものですよ。
それでは、サプリに頼らないでこのサーチュイン遺伝子を活性化する方法をお教えしましょう。長生きする上に家計の節約にもなるという、涙が出るほど良い方法。それは何かというと、食べないこと。
 
じつはサーチュイン遺伝子は、飢餓状態に耐えるために備えられた遺伝子。だから飢えたら活性化するのですよ。ま、飢えなくてもね、30%のカロリー制限で活性化すると言われています。
さあ、食べないで長寿を手に入れるか、好きなだけ食べるか、どっちにします?「う~ん、悩むなあ」って、あのね、まずはカロリー制限できてから悩んだら?

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