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2013年7月 6日 (土)

家事をすると良いことがある

『21世紀のはるか昔のこと、がん遺伝子が発見され、その遺伝子を持つ者は、臓器を摘出することでがんを予防するべきかどうか、議論がなされたそうだ。実にどうも、何ともはや、のんびりした時代があったものである。
その後、がん遺伝子の研究は飛躍的に進展し、すべての臓器に関するがん遺伝子が発見されるに至った。政府は「がん患者ゼロ運動」を推進すべく、がん遺伝子の検査を国民全員に行い、がん遺伝子を持つ者は、疑わしい臓器をすべて摘出しなくてはならない法律を制定した。これは画期的な法律だった。ある者は、肺と肝臓と胃を切除した。ある者は、脳と心臓を摘出することを政府から要請され、果敢に実行したのだった。
そして今や22世紀、その効果は絶大で、国民のがん患者数はゼロとなり、目標は達成された。同時に、国民の平均寿命は45歳を切るようになったが、がん撲滅の偉大なる成果の前では、議論の対象にすらならなかった。
このプロジェクトを推進したのが、国立大学病院外科学教室の、我らが桐先教授であったが、彼の輝かしい功績を称え国民栄誉賞が贈られたのだった。
今でもがん遺伝子検査の会場には国民の長い行列が途切れることはない。この光景は我が国の最先端医療の象徴であり、世界が見習うべき見本として、近年ではWHOからも研修生が派遣されている。これぞまさに、医学の勝利である。』
 
なんちゃってね、こんなショートショートを作ってみましたが、如何でした?
最近、遺伝性乳がんのがん遺伝子が話題になっていますが、がんを予防するのは大切だけど、できれば健康的な方法で予防したいですよね。
昔から乳がんは、閉経後の肥満やアルコールの飲み過ぎがリスクになると言われてきました。普段の生活を見直すことで予防しようというのは、今やがん全般に言えることなのですが、じつは運動も乳がんのリスクを減らすことが分かってきたんですね。
 
これは、国立がん研究センターなどによるチームが調査したところ、週3日以上運動する人は、月に3日以内しか運動しない人に比べ、乳がんにかかるリスクが27%低かったのだそうです。運動は、乳がんと非常に関連の深い女性ホルモンであるエストロゲンの代謝に影響を与え、それが予防に働いているとのこと。
 
もっともね、運動が身体に良い、そんなことはもう常識です。「そりゃスポーツでさわやかな汗を流せたら、いいに決まってるわよ。でも誰が家事をやるって言うのよ」。ごもっともです。ご苦労様です、主婦の皆様。それに働いている女性も、仕事プラス家事で、「運動どころじゃないわよ」という方も多いことでしょう。
 
そんな方々に朗報です。じつは、ヨーロッパでの調査の結果ですが、掃除、洗濯など、日常の家事での活動量が最も多い人は、最も少ない人に比べ、乳がんのリスクが閉経前女性で29%、閉経後女性で19%低かったのです。
どうです、 家事をいっぱいすると、乳がんの予防になるんですよ。え?「じゃあ、うちのぐうたら亭主は、私の乳がん予防にしっかり貢献してるってわけなの」って、う~ん、そうも言えますよねえ。感謝して良いのやら、悪いのやら・・・。
 
 

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