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2014年4月28日 (月)

カツオのタタキは、ご飯かお酒か

 随分前のこと、三重県は伊勢市の病院に赴任したことがあります。赴任してすぐに食べたのがカツオのタタキ。一口食べたとたん、あまりの美味しさに「う〜」と仰け反ったのを覚えています。
 あのあたりはカツオ漁も盛んなところで、伊勢志摩方面に行くと「てこね寿司」が名物なんですね。カツオをぶつに切って醤油に漬け、それを寿司飯に混ぜて薬味を乗せるだけの単純な料理。もとはといえばカツオ漁の最盛期、時間を惜しむ漁師が船の上で食べた漁師飯で、カツオを手でこねて食べたところから「てこね寿司」という名前が付いたんだそうです。私、これにハマっちゃったんですね。野趣溢れるこの食べ方が気に入って、しゅっちゅう食べてました。
 
 そうこうするうちに季節は真夏。病院に、下痢と嘔吐に腹痛、典型的な食中毒の患者が入院してきました。そこで「夕べ何を召し上がったんですか」と聞くと、「てこね寿司を食べたんさー(これ伊勢弁です)」。同様に前日の夜てこね寿司を食べていた私、「そ、そ、そ、そうですか・・・」。それ以来ふっつりとてこね寿司を食べなくなってしまったんですから、まったく私も意気地のないもんです。
 でもやっぱり、時々無性にカツオのタタキが食べたくなる。でもね、あれは酒よりご飯が恋しくなるから、飲みながらのカツオのタタキって、結構厄介なんだ。酒とご飯を両方目の前に置いて・・・そんなことはどうでもイイか。
 
 ところで、カツオをはじめとして、イワシ、サバ、ブリといった青魚にはEPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)という脂肪酸が豊富です。EPAやDHAは、悪玉の LDLコレステロールを減らして動脈硬化を防いだり、血液サラサラにして血栓を予防するといった作用が確かめられています。
 
 厚生労働省研究班による、「NIPPON DATA(ニッポンデータ)研究」という長期追跡研究で、凄いことが分かりました。これは9000人以上の人を24年間にわたって追跡調査するという、大規模な調査の結果なのですが、EPAとDHAをどのくらい食べているかで、4つのグループに分けたんですね。そしてそれぞれに、どのくらい脳卒中や心筋梗塞が発症したかを見たんです。
 すると、最もEPAとDHAの摂取量の最多いグループでは、最も少ないグループに比べて、脳卒中や心筋梗塞による死亡率が20%も低かったんだそうです。
 ちなみに、最も摂取量の多い人達がどのくらい魚を食べていたかというと、1日にサンマ1匹。いやあ、サンマ1匹で死亡率を20%抑えられるんですから、こんな良いことはないですよ。
 
 しかもこの傾向は、働き盛りの年代(30~59歳)で特に強かったとのこと。こうなると働く人のランチは、カツオのタタキ定食で決まりだね。え、「やっぱりカツオはご飯より酒だ。せめてビール」ってねえ。午後の仕事、どうすんのよ。
 

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